テフロン板をパッキンへ加工すると品番が変わる件について

ニチアスとバルカーの純テフロン板を板材からパッキンへ加工すると品番が変わります。

なんで変わるかについては正直不明です。恐らくメーカーさんの社内で板と加工品の区別をするために品番を変えているのだと思うのですが、謎です。

品番の変わり方に関しては下記のようになってます。

ニチアス→板材T#9000、ガスケットへの加工品→T#9007

バルカー→板材V#7000、ガスケットへの加工品→V#7010

テフロンの材料自体は上記のメーカーさん以外ももちろん出しているのですが、私が仕事上で取り扱うのが上記の2社の物が多いため上記2社の製品について記載しました。

テフロン自体は同じ純テフロンでも食適が通っていないものだったり、安価なもので表面が多少荒かったりするものなど一目見てもわからないくらいの違いでグレードや種類が分かれていたりします。

ちなみにテフロン自体は数年前からちょこちょこ原料代が上がってきているのでおのずと材料としての価格も値上がりしているのが現状です。

なので、多少高くても大目に見ていただけると助かります。。。。

ボルテックスガスケットで内輪外輪をつける理由

ボルテックスガスケットには形状が大まかに4つあります。

フィラーの部分のみの基本形。

フィラーに内輪のみがついてる内輪付き。

フィラーに外輪がついている外輪付き。

フィラーに内外輪がついている内外輪付き。

シールはフィラーの部分でするのでガスケットの機能として必要なのはフィラーの部分になります。そのフィラーの部分の保持をするのに内輪や外輪をつけるようになります。

どういうことかというと、フィラー部分のみのガスケットに対して面圧をかけていくとその面圧にフィラー部分が耐えられずに座屈というフィラー部分が外側に曲がっていく現象が起こったり、ガスケット自体がばらけてしまうことが考えられます。

なので安全の観点から考えると一番安全なのは内外輪付きになるのですが、実情で言えばコストの都合で外輪付きを使用されることが多いです。

ただ、内外輪つきで使用されることを推奨される環境が3つあります。

一つ目はフィラーが摩擦係数の小さいグラシールやナフロンの場合は他のフィラーに比べて締め付け圧力がかかりやすくなるため内外輪付きが推奨されます。

二つ目は圧力レイティングがクラス900LB(63k)以上の場合もかかる圧力が高くなるため内外輪付きが推奨されます。

三つ目はフランジの呼び径が650A(26B)以上の大口径の場合も内外輪付きが推奨されます。

ジョイントシートでメーカー規格のガスケット厚み以上のパッキンって存在するの?

ジョイントシートで製作するガスケットの場合メーカーの規格サイズ以上の物は基本的には製作ができません。単純に材料の規格が存在しないので製作できなって話なんですけど。

それでも中には今使用しているフランジを開けてみたら厚みが5tくらいのニチアスのジョイントシートのT#1995がでてきてそれと同じものという事でお客さんから注文くるときがあります。

初めて聞いたときはそもそも材料の規格がないんだから作れるわけないじゃんって思っていたのですが、頭が固かったですね。単純に2tと3tを接着剤なりで貼り合わせて製作するんです。

聞いたときには確かにそれで製作することできるなーって納得しました。

ただ製作することは可能なのですが貼り合わせや重ねて使用すること自体メーカーの非推奨の使用方法になるのでなにかあってもメーカーの保証が受けることができないのと、ガスケット自体組み合わせて使用することで面圧が適切にかからなかったり、ガスケットとガスケットが接している面が滑ったり割れたりする場合などもあるため製作する場合はノークレームで何があっても全く保証ができない前提での製作になります。

なので、正直現行でメーカー規格以上の厚みのガスケットが出てきた場合でも面間などが何とかなるようであればメーカー規格内の厚みでのガスケット製作を提案するようにしています。

ボルテックスの基本形ってだけだと選定できないって話

ボルテックスの品番でT#1804~始まる基本形と呼ばれる製品があります。

ざっくり言うと内輪も外輪もなく真ん中のシール部分であるフィラーのみの製品になります。

他の内外輪付きや外輪付きのボルテックスパッキンの場合であれば圧力と口径と材質がわかれば選定可能なのですがこの基本形に関してはそれだけだと選定ができません。

じゃあそれ以外上記以外に何がわかれば選定可能かというと、使用するフランジの形がはめ込み型か溝形のどちらなのかという情報が必要になります。

2つのフランジの違いは文字の通り溝形が決まった溝に内径外形がハマるようなタイプで、はめ込み型はフランジの上下が外形のみ凹凸の関係になっているのでそこの外形にそってはめ込んでいくタイプになります。

フランジがJIS規格で溝のサイズなりが決まっているのでそこにきちんと嵌るようにボルッテクスの寸法もそれぞれ用意されているためフランジの形も必要となります。

ガスケットの使用期間の設定ってあるの?

ガスケット特にジョイントシートのガスケットに関して使用期間だったりは設定されているのかという問い合わせがたまにあります。

カタログにざっくりとこれ以上の圧力、温度で使用する場合はこれくらいの期間で交換してくださいという目安があります。

それより細かい使用期間の設定はあるのですが使用している環境や使用方法によって大きく異なってくるので使用期間の目安がこれくらいだから今漏れが発生するのはガスケットのせいだという認識をうまないために、あえてお客様に使用期間の設定はされてないですが、カタログ上これくらいの圧力、温度で使用する場合はこれくらいの試用期間で交換することが推奨されていますくらいに伝えるにとどめています。

特にゴムなどは少し締め付け面圧をかけすぎたりしただけでも比較的亀裂が入りやすかったりするので、それで何度かゴムがすぐダメになったという話もありました。なので使用期間よりも使用方法だったり使用環境だったりがガスケットにとっては重要なんだなとその時実感しました。