ボルテックスガスケットで内輪外輪をつける理由

ボルテックスガスケットには形状が大まかに4つあります。

フィラーの部分のみの基本形。

フィラーに内輪のみがついてる内輪付き。

フィラーに外輪がついている外輪付き。

フィラーに内外輪がついている内外輪付き。

シールはフィラーの部分でするのでガスケットの機能として必要なのはフィラーの部分になります。そのフィラーの部分の保持をするのに内輪や外輪をつけるようになります。

どういうことかというと、フィラー部分のみのガスケットに対して面圧をかけていくとその面圧にフィラー部分が耐えられずに座屈というフィラー部分が外側に曲がっていく現象が起こったり、ガスケット自体がばらけてしまうことが考えられます。

なので安全の観点から考えると一番安全なのは内外輪付きになるのですが、実情で言えばコストの都合で外輪付きを使用されることが多いです。

ただ、内外輪つきで使用されることを推奨される環境が3つあります。

一つ目はフィラーが摩擦係数の小さいグラシールやナフロンの場合は他のフィラーに比べて締め付け圧力がかかりやすくなるため内外輪付きが推奨されます。

二つ目は圧力レイティングがクラス900LB(63k)以上の場合もかかる圧力が高くなるため内外輪付きが推奨されます。

三つ目はフランジの呼び径が650A(26B)以上の大口径の場合も内外輪付きが推奨されます。

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