配管の中を通る流体には大まかに水系流体、ガス系流体、油系の流体などの分け方があります。その中でもガス系流体の場合は基本的にはボルテックスガスケットを使用することを推奨します。
メーカーのカタログなどにはガス系流体でもジョイントシート使用可となっているのですが、ジョイントシート自体が繊維・充填剤・ゴムを混錬し、圧延したシートであるので、内部に空隙が多い構造をいています。そのためガス系流体では浸透漏れを生じやすくなります。そのため使用する際にはガスケットペーストを表面と内径の端面に薄く均一に塗布し、それに加えて締め付け面圧を十分に加えることで空隙からの浸透漏れを防ぐようにします。
私自身は施工の経験がないのですがジョイントシートのこの手順が結構面倒な工程だと思うんです。
そして、微量の漏れも許されないような毒性の強いガスや真空シールの場合はジョイントシートは使用ができません。
一方、ボルテックスガスケットの場合はしっかりとフランジを締めることができればそれでOKなので施工側から見ても手順が減るため多少価格は上がりますが、ガスシールの場合は基本的にはボルテックスガスケットを推奨しています。
どうしてもジョイントシートでという事であれば上記の項目をお客様に伝えたうえで使用していただく形になるのですが、施工の難しさと漏れたときのリスクを考えるとほとんどのお客様が安全をみてボルテックスガスケットを使用されることが多いです。
コメント
初めまして、こんにちは。アリマと申します。自分も今年の7月にガスケット・パッキンを取り扱う商社に転職しました。右も左もわからない状態でのスタートですので、当ブログはとても参考になります。今後の更新、楽しみにしております!
アリマさんへ
初めまして管理人のfauです。
ブログを読んでいただき、そしてコメントありがとうございます。
正直更新頻度高くないのですが、更新していけるよう頑張っていきます。
お互い仕事も頑張っていきましょう。