分割で製作するガスケットってシールできるのって話。

たまにガスケットを分割で製作することがあります。

製作する理由は様々で、一体物だと施工時に問題があることやサイズが大きすぎて運べないことや、単純にシートの規格以上のサイズのガスケットを製作をする際などです。

今まで何も気にせず分割のガスケットの図面貰ってそのまま納入していました。

あるときお客様から一体物のガスケットの図面を貰ったのですが、大きすぎて一体物で製作できないため、じゃあ分割で納めればいいんじゃないのかと分割でどうですかと提案したら、それってシール性大丈夫なのかと聞かれました。

確かに分割だから切断してある部分があるため施工時に、どんなに隙間なくつなげたところでそこのシール性なくて漏れが発生するんじゃないのかとその時初めて気が付きました。

不安があったためメーカーさんに問い合わせをしたら、やっぱり分割のためつなぎ目のシール性に不安があり多少の漏れの許容される箇所じゃないと使用は推奨できないとのことでした。客先から分割でと要望があった場合は設計した人がそこを理解している場合が多いのですが、こちらからの提案の場合はお客様からすれば分割なら製作できると説明されたから製作したあげく漏れが出るなんてどういうことだ、となってしまう可能性大なのでシール性の説明なく分割品を勧めないようにしようと思いました。

たぶん一番簡単に発行してもらえる書類、無石綿証明書

昔シートガスケットにメインで使用されていた材料は石綿(アスベスト)でした。

アスベスト自体の性能が良くてジョイントシートなのに耐熱が~300℃程度まであったのでとりあえずジョイントシート入れておけばOKっという時代があったそうです。

ただ、石綿を吸う事で体に健康被害が出ることがわかりガスケットでは2006年の10月から石綿を使用したガスケットは使用禁止になっています。(ざっくりと会社の先輩に聞いた話なので時期は間違っているかもしれないです。)

そして現在は石綿を使用したガスケット、パッキンは製造されていません。

その石綿を該当製品に使用していないですよという証明書が無石綿証明書になります。

この証明書は特にフォーマットをいじることがないと思うのでニチアスなら言えばすぐにでますし、バルカーはHPからPDFで落とせます。

なので他の証明書の類に比べるとすぐに入手できるため急ぎでお客さんに欲しいって要求があった時もすぐに用意できるため、そんなに慌てなくていいのである意味ありがたい存在です。

ほとんど扱ったことない防食ペースト

ニチアスの品番でT#9120の防食ペーストという製品があるのですが、先日初めて存在を知りました。

そして普段メーカーさんから配布されているカタログにも記載がない製品だったため、何のために使用するペーストなのかは不明だったのですがお客さんが必要だというのでその時はそのまま販売しました。

販売した後に気になって防食ペーストって何のためのペーストなのか調べたら、ステンレス鋼製フランジにジョイントシートを使用する場合の防食のために使用するとのことです。ただ、現状のニチアスのジョイントシートでステンレス鋼製フランジに使用して腐食するようなものは販売されていないし、自社で販売しているジョイントシートで防食ペースト使用する機会がありそうなのがバルカーのV#6500位なのかなと。

そうなってくると自然と防食ペーストを販売する機会がほとんどないのも納得できることなんだなと思いました。

正直ジョイントシートの歴史の変遷まではまだまだ勉強不足で過去のジョイントシートはステンレス鋼製のフランジに使用すると腐食したのかまでは不明ですが、製品として存在しながら現在あまり流通している感じがないのをみると昔は需要があったけどこれから無くなっていく商品なのかななんて思ってます。

最終的に輸出だったら該非判定書が必要か確認してますって話

この業界に入るまで該非判定書という言葉を聞いたことがありませんでした。

仕事をはじめてから該非判定書が欲しいんだけどってお客さんから話があればどんな書類かはわからないけどメーカーさんに要求して、書類を作成してもらっていました。

それで、該非判定書って何だろうと調べてみました。

該非判定というのは輸出する製品や技術が輸出貿易管理令別表第1又は外国為替令別表の1項から16項のうち1項から15項」に該当するか否かのチェックになります。

簡単に言うと輸出した製品なりが武器やテロなどに利用されないかどうかということを判定しているようです。

該非判定をしましたよという事が記載されているのが該非判定書になります。

上記のような性質の書類なので最終的に製品が輸出されるとわかっていたら先に該非判定書の依頼をするようにしています。

それで、該非判定書の発行に必要な情報としては主に2つで「輸出国」と「最終ユーザーさん」になります。

どこのメーカーさんも上記2つの情報があれば書類の作成をしてもらえるので該非判定書が必要な場合は確認をとってもらえれば大丈夫だと思います。

該非判定書も作成に何日間か必要な場合が多いため、もう船が出るけど該非判定書がそろわなくて船が出せないなんてこともあるようですので、輸出する製品の際は始めの時点で該非判定書が必要なのか極力確認を取るようにしています。

ガスケットで寸法検査成績書が必要なら注文時に要求して欲しい話

仕事をしていてたまに要求される書類に寸法検査成績書っていうのがあります。

読んだまんま寸法を検査して結果が載っているような書類になります。

この書類なのですが基本的にその時製作した製品や製作済みの在庫商品を出荷する際に検査を実施して書類を発行する流れになるので、ただ商品を納めることにプラスしてひと手間かかっているので一概には言えないですが商品代+別途書類代がかかる場合が多いです。

それに加えて寸法を検査して書類を発行するため、製品を出荷する前じゃないと単純に手元に製品がないため最悪発行ができなかったり、発行できても検査工程の履歴を探したりするのに時間が掛かるために発行までに時間を要してしまうことが多いです。

なので、寸法検査成績書が必要な際はご注文時に要求をしていただきたいなという話でした。

ただ、どういった場合に必要なのかっていわれると詳しいユーザーさんの事情までは不明なことが多いため何か最終的に製品送るところうるさそうな所なんじゃないかなって、名称から勝手にイメージしてお客さんに聞くことはあるのですが、やっぱこういう所は確実に必要ってのはまだまだ不明なんですよねー。

令和2年6月に食品衛生法が改正されたことでパッキンに出る影響

今年の6月に食品衛生法が一部改正されました。

恥ずかしい話、私は仕事中その材質の食適の資料送りますとか、その材質は食適通ってるんで食品のラインで使用しても問題ないですよ、なんてお客さんに説明していたのですが、いざ食適って何って聞かれるとよくわかってませんでした。

それが今年の6月にメーカーさんから食品衛生法の改正があるのため、従来食適通っていたのですが通らない製品が出てきています、と説明してもらった時に食適って食品衛生法適合品の略だったのかと今更理解しました。

それで今まで食品衛生適合品だったものの中のどれが現行の食品衛生法から弾かれたのかは、都度確認しなければならなくなってしまった為少なからずパッキンを販売するという仕事にも影響が出ています。

それに加えて最近客先からポジティブリスト出してくださいという要求がありました。

正直ポジティブリストって何だよって。

それで調べたら、今回の改正で食品衛生法はポジティブリスト制というのを採用していて、原則とし使用禁止としたうえで使用を認める物質を定めて、安全を担保されたもののみ使用できるということになってます。なので、ポジティブリストは使用できる物質のリストという事なんだろうと考えています。

ただ、改正されたばかりのためまだ猶予期間があり、ポジティブリストが完成していない場合が結構あるようです。

食品衛生法改正なんて自分からは距離のある話だと思っていたのですが、意外なところで影響がでてきているので何が自分に関係してくるのかわからないものだな、と思いました。

異種金属のフランジ接続の際のガスケット選定。

お客様からたまに問い合わせがあることの中でフランジの片方が鉄でもう片方がステンレスの場合どういうガスケットを選定すればいいの?というのがあります。

異種金属でのフランジ接続になるので絶縁を取らないとイオン化傾向で異種金属腐食を起こします。異種金属腐食って言葉で表すと何のことかよくわからないですが、単純に錆びるってことです。錆びるといってもすぐにフランジが錆びるわけではなく時間をかけてゆっくりと錆びていくため、施工してすぐに問題にはならなくとも何年か後にフランジが錆びて、錆びた部分に多少の空洞ができて漏れが発生する可能性があります。

上記のようなことにならないために、フランジとフランジを接続するボルトを絶縁仕様にしてガスケットも絶縁仕様の物にします。

それで絶縁仕様のガスケットとなるとテフロン系のガスケットになります。

あとは使用温度やコストによって使用ガスケットを選定していきます。

簡単な例で言うとニチアス製品であれば、耐圧10Kで耐熱~100℃だったらT#9007のガスケット、耐圧20K耐熱~200℃の場合はT#1133のガスケットをざっくりと選定しています。耐圧、耐熱が上記条件より上がったりする場合は別途相談をして合うガスケットを選定するようにしています。