メタルジャケットガスケットの注意点

メタルジャケットガスケットというニチアスさんの型番でいうところのt#1841、t#1861の製品なのですが、この辺りのガスケットを私はあまり扱った事が無かったのでこんなガスケットあるんだなーと思ってるくらいでした。

ただこの前見積もり依頼が来た時にお客さんから色々と聞かれたときにわからなすぎたため、その時に少し勉強をしました。

前提として、このメタルジャケットガスケットは基本的に溝型フランジで使用することを考えて製作されている製品でした。ただ、高温度帯で使用できる製品のためあまり選択肢がなく、お客さんの中には普通の平面フランジで使用している会社さんもあります。

このメタルジャケットガスケットが何で基本的には溝型フランジで使用する事を前提で考えられているかというと、シール面が全て金属で覆われているため締め付け面圧を十分にかけることが難しいので、ガスケットの面積自体を小さくしてその小さくした面積へ面圧をかけることで面圧をかけやすくしています。

普通の平面フランジで使用する際も考え方は同じなため、ジョイントシートなどの軟質ガスケットの規格寸法よりメーカーの規格基準で小さく製作されます。

そのため上手く配管のセンターに合わせての施工が難しくなるので、希望があれば別途で2ヶ所ハンガーというボルト穴部分に引っ掛けることが出来るような部分を付けて製作することも可能です。

ただ、基本的には普通の平面フランジであれば締め付け面圧をかけることが難しいため、使用条件を確認してボルテックスガスケットで使用可能そうであればボルテックスガスケットを推奨するようにしています。

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