最近客先からの問い合わせでいつまでアスベストガスケットが使用されていたかの問い合わせが地味に増えてきています。
理由はアスベスト製品の国内での製造、販売、使用が終了したのが2006年12月末の為そこから15年たった今15年前に施工された物件の交換工事、メンテなどが浮上してきています。なぜ15年目の今問い合わせが増えているのかというと、国交省の法定配管寿命が15年となるためこのタイミングで問い合わせが増えています。
製品に型番が刻印されているガスケットであればその型番を追っていってアスベストが入っているかを調べることができるのですが、型番の刻印がなくサンプルのみあるような状態からサンプルにアスベストが使用されているのかを判断してほしいという場合もあります。
どうやって判断するのか
正直言えば正確にサンプルにアスベストが使用されているかを私たちのような販売店が判定することはできません。というのもサンプルの中にアスベストが使用されているかを判断するためには専用の試薬と偏光顕微鏡および分光分析で判定をすることになります。専用の機器が必要なのと分析のスキルが必要なため、私たちのような販売店ではアスベストが使用されているかの判定はできないです。
そして私の勤めている会社では専門機関の斡旋なども行っていません。なのでサンプルのガスケットを確認しても正確にアスベストが使用されているのかの判定のお手伝いができないのが現状です。
ただ、昔からいる同僚から経験則としての単純な見分け方であればお客様にお話しすることもあります。それは、アスベストガスケットはガスケットを割るとノンアスベストガスケットに比べ繊維が毛羽立ってみえるため、その見た目を頼りにアスベストが使用されているかどうかをおそらくベースで判断することもあります。
アスベストガスケットだったらどうするか
サンプルがアスベストガスケットだった場合、アスベストガスケット自体が性能が高かったため完全な相当品はありません。なので、現在使用している条件の確認を取ってもらい現状で使用可能なガスケットを選定していくような流れになります。
そして、元々使用されていたアスベストガスケットの破棄についてなのですが、ガスケット類に関しては廃棄物処理法では「一般産業廃棄物のガラス屑扱い」で有資格者に破棄方法を確認してもらい、破棄をする流れになります。少し難しく書いていますが、単純に産廃業者さんに相談して適宜破棄をしていただくような形になります。
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