分割で製作するガスケットってシールできるのって話。

たまにガスケットを分割で製作することがあります。

製作する理由は様々で、一体物だと施工時に問題があることやサイズが大きすぎて運べないことや、単純にシートの規格以上のサイズのガスケットを製作をする際などです。

今まで何も気にせず分割のガスケットの図面貰ってそのまま納入していました。

あるときお客様から一体物のガスケットの図面を貰ったのですが、大きすぎて一体物で製作できないため、じゃあ分割で納めればいいんじゃないのかと分割でどうですかと提案したら、それってシール性大丈夫なのかと聞かれました。

確かに分割だから切断してある部分があるため施工時に、どんなに隙間なくつなげたところでそこのシール性なくて漏れが発生するんじゃないのかとその時初めて気が付きました。

不安があったためメーカーさんに問い合わせをしたら、やっぱり分割のためつなぎ目のシール性に不安があり多少の漏れの許容される箇所じゃないと使用は推奨できないとのことでした。客先から分割でと要望があった場合は設計した人がそこを理解している場合が多いのですが、こちらからの提案の場合はお客様からすれば分割なら製作できると説明されたから製作したあげく漏れが出るなんてどういうことだ、となってしまう可能性大なのでシール性の説明なく分割品を勧めないようにしようと思いました。

異種金属のフランジ接続の際のガスケット選定。

お客様からたまに問い合わせがあることの中でフランジの片方が鉄でもう片方がステンレスの場合どういうガスケットを選定すればいいの?というのがあります。

異種金属でのフランジ接続になるので絶縁を取らないとイオン化傾向で異種金属腐食を起こします。異種金属腐食って言葉で表すと何のことかよくわからないですが、単純に錆びるってことです。錆びるといってもすぐにフランジが錆びるわけではなく時間をかけてゆっくりと錆びていくため、施工してすぐに問題にはならなくとも何年か後にフランジが錆びて、錆びた部分に多少の空洞ができて漏れが発生する可能性があります。

上記のようなことにならないために、フランジとフランジを接続するボルトを絶縁仕様にしてガスケットも絶縁仕様の物にします。

それで絶縁仕様のガスケットとなるとテフロン系のガスケットになります。

あとは使用温度やコストによって使用ガスケットを選定していきます。

簡単な例で言うとニチアス製品であれば、耐圧10Kで耐熱~100℃だったらT#9007のガスケット、耐圧20K耐熱~200℃の場合はT#1133のガスケットをざっくりと選定しています。耐圧、耐熱が上記条件より上がったりする場合は別途相談をして合うガスケットを選定するようにしています。

テフロン板をパッキンへ加工すると品番が変わる件について

ニチアスとバルカーの純テフロン板を板材からパッキンへ加工すると品番が変わります。

なんで変わるかについては正直不明です。恐らくメーカーさんの社内で板と加工品の区別をするために品番を変えているのだと思うのですが、謎です。

品番の変わり方に関しては下記のようになってます。

ニチアス→板材T#9000、ガスケットへの加工品→T#9007

バルカー→板材V#7000、ガスケットへの加工品→V#7010

テフロンの材料自体は上記のメーカーさん以外ももちろん出しているのですが、私が仕事上で取り扱うのが上記の2社の物が多いため上記2社の製品について記載しました。

テフロン自体は同じ純テフロンでも食適が通っていないものだったり、安価なもので表面が多少荒かったりするものなど一目見てもわからないくらいの違いでグレードや種類が分かれていたりします。

ちなみにテフロン自体は数年前からちょこちょこ原料代が上がってきているのでおのずと材料としての価格も値上がりしているのが現状です。

なので、多少高くても大目に見ていただけると助かります。。。。

テフロンパッキンってどんな時に使用するんだろう

パッキンの材質でも有名ないくつかの物のひとつにテフロンがあります。

テフロンの呼び名自体はデュポン社の商標登録なので、正確にはニチアスだとナフロン、バルカーだったらバルフロンという名称で呼ばれています。

テフロンの特徴としては、絶縁性、耐薬品性、非粘着性などがあります。

上記の特徴を活かして主に絶縁の必要なラインやジョイントシートでは対応できない流体が流れるラインに使用されます。

それに加えて、ニチアスの#9007やバルカーの#7010食品衛生法適合材質(食適)になるので食品を扱うようなラインでも使用されることがあります。

ただ、注意したほうがいいのはテフロンすべてが食適通っているのではないので注文の際は確認していただいた方がいいかもしれないです。

ちなみにテフロン自体の連続使用可能温度としては約260℃なのですがこれは面圧などがかからない状態でという前提の温度になります。パッキンとしてしようする場合、充填剤の入っていないテフロンのパッキンだとニチアス#9007もバルカー#7010も100℃までとなっています。

そういえば、始めの方に絶縁の必要のあるラインと書いたのですが、最近になってそもそもなんで絶縁が必要なのかって気になって調べてみたら通電することによって金属に錆が生じるので絶縁することが必要となってくるそうです。

仕事中に絶縁とか食品とか薬品とかっていう単語が出てきたらぼやっとテフロン系のパッキン入れておけばいいんじゃないかなーという感じで勧める方からしたら結構幅広く使用できて便利だなって思ってます。

テフロンクッションガスケットならテフロンのみのガスケット使った方が安いかも。

テフロンクッションガスケットって呼ばれる製品は、芯材を薄いテフロンで挟んだ製品です。

ニチアスの品番だと9010、バルカーの品番だと703の製品です。

https://www.nichias.co.jp/products/product/seal/gasket/ptfe_gasket05.htm (ニチアス9010のリンク)

http://www.valqua.co.jp/social/ (バルカーフッ素樹脂ガスケットのリンク)

製品の立ち位置としては、フッ素樹脂の絶縁性を持ちながらも、フッ素樹脂単体の製品に比べると中芯材を安価なものを使用することでコストメリットが出せるという製品です。ただ、製品によってはテフロンクッションガスケットの方が価格的にも高くなり、納期もかかることがあります。

ご注文の際に思っていたよりも納期もかかって、単価も高い場合はテフロンガスケットの場合の納期、単価を参考として問い合わせていただけると納期がハマったり、単価が安くなったりという事もありますので問い合わせをいれてみる価値もあるかもしれないです。

施工に関しても、テフロンクッションガスケットは中芯材とテフロンの複合品になるので施工の際にテフロンの皮が捲れたまま施工してしまい、漏れの原因になる場合もありますので、予算に余裕があるようであればテフロンガスケットを使用した方が個人的にはいいのかなと思います。

テフロンクッションのフェルト入りってなんで必要なの。

 テフロンクッションってのはニチアス製品で言うところのT#9010っていうシリーズの商品群の物になります。




イメージとしては上記のようなものになります。

基本記号によって形状変わるのですが、一番基本の形は中芯材にT#1995でテフロンの外皮の形も基本のAタイプってのが現状流通量が多いです。

この商品はテフロン単体製品に比べると安価なのにも関わらずテフロンの特性である電気絶縁性、耐薬品性があるため重宝されています。

なので、私が働いている会社でもかなりの量この製品動きます。

それで、このテフロンクッション、中芯材とテフロン外皮の間にフェルトが挟んであるタイプがあるんです。

正直ほとんど扱わないのですが、存在するってことは何か特別な用途があるんじゃないかと調べてみました。

そしたら、特には無かったです。

しいていえば、中芯材に比べるとフェルトの方が柔らかいのでフランジへの馴染みがよくなるのでフランジとパッキンとの間に隙間がうまれづらい位なものでした。

そして、フェルトを入れることのデメリットも一応あり、フェルトが布なので水にぬれるとフェルトにへたりが発生してしまい、それによってガスケットの面圧が低下して漏れが発生する場合もあるので、ぬれる可能性のある箇所にはフェルト入りは使用しない方がよさそうです。

ということで、基本的には私のからテフロンクッションのフェルト入りを積極的には勧めないなーって話でした。