ガスケット材質の中でゴムは安くて様々な形に成形できるので使用頻度が多いです。
塩ビフランジやフランジが薄くガスケットに面圧がかけにくい箇所に関しては他の材質に比べてやわらかく、フランジへの馴染みがよく比較的低面圧でシールが可能な為進める場合が多いです。
ただ、上記以外の場合だとあまり積極的にゴムのガスケットを進めることは少ないです。
理由は下記です。
〇ゴムが材質としてやわらかいため施工時に強く面圧をかけてしまうとちぎれてしまう可能性がある。
〇耐圧が10kまでなのですが、やわらかいため条件によってはそれ以下の圧力でも吹き飛んでしまう。
〇他の材質に比べると初期面圧はいいのですがへたりやすいため漏れの原因につながる。
上記のような事情でゴムガスケットに関してはメンテナンス可能な箇所への使用が基本になります。
加えて、内パッキン形状で使用する場合フランジ面圧が小さい面積に集中するためゴムがせり出す可能性がある為、特別な事情がない限り全面パッキン形状での使用をお勧めします。
色々とクレームにつながる可能性がある為、フランジが金属で問題なく面圧をかけることができる状態であれば最低でもシートパッキンを使用するのがおすすめです。