ガスケットのANSI規格ASEM規格はJPI規格寸法でOK

ガスケットのANSI規格ASEM規格はJPI規格寸法でOK

ガスケットにも規格が色々とあって、よく出てくるところだとJIS規格、JPI規格、ASME規格、ANSI規格、DIN規格あたりです。

私が働いている会社で一番販売量が多いのはJIS規格です。

その次がJIP規格、ASME規格、ANSI規格、だいぶ離れてDIN規格という感じです。

この中で面倒なのがJPI規格、ASME規格、ANSI規格の3つです。

なんで面倒なのかと言えば上記3つの規格のガスケット寸法が一緒なので、刻印が打たれているような製品だとASMEで注文したのにJPIの刻印があるけど間違いじゃないのかと心配されたりするため面倒です。

じゃあ、なんで3つの規格が同じ寸法なのかといえば、JPI規格の成り立ちにあります。

JPI規格は公益社団法人石油学会(The Japan Petroleum Institute)が発行する規格で、石油工業用のフランジに多く採用されています。そして、フランジ寸法を決める際に参考にしたのがASME(米国機械学会)の寸法を参考にしているためJPI規格とASME規格はガスケットを共通で使用することが可能です。

じゃあANSI規格はというと米国国家規格協会の略称でこれに関してもASME規格と寸法が同じなためJPI規格寸法のガスケットで使用可能になります。

気になる方はメーカーの寸法表を確認していただけるとJPI規格のところに適用フランジ等の文言でASME-B16.5規格などと記載のある場合が多いと思います。

私は普段ANSIがとかASMEがとかという話が多くないためたまに聞かれると弱いんですよね。。。