ガスケットペーストはどんな時に使用するのか

ガスケットペーストはどんな時に使用するのか

ガスケットペーストという商品があります。

使用方法としてはガスケットに対して薄く均一に塗布して使用します。

どんな時にこのガスケットペーストを塗布する必要があるかというと下記の場合になります。

〇ガス系流体のラインでシートガスケットを使用する際はガスの浸透漏れを防ぐためにガスケットの内部の     端面に薄く均一にガスケットペーストを塗布する必要があります。

上記以外の場合の施工に関しては正直あまり使用しない方がいいと思われます。その理由は下記になります。

〇ペーストを塗布して施工する際にペーストによってガスケット表面が滑りやすくなり許容締め付け面圧が低くなることによりガスケットが割れる可能性があります。

〇単純にペーストを塗布する手順が増えるので施工に時間がかかるようになります。

そもそもガス系流体に関しては基本的にはボルテックスガスケットを使用していただき、ボルテックスでは厚みが厚すぎる場合に関してはジョイントシートと異なり材料がポーラスになっていないテフロンガスケットを使用していただく方が問題が起こりにくいと思います。

なので、個人的には積極的に販売および使用を勧めたい製品ではないというのが本音です。

参考で下記にニチアスのガスケットペーストのリンクを張っておきます。

T#9400ナフロンペースト https://www.gasketnavi.com/gasket/detail.html?id=9400

T#9105アクアタイトペースト https://www.gasketnavi.com/gasket/detail.html?id=9105

T#9106オイルタイトペースト https://www.gasketnavi.com/gasket/detail.html?id=9105

使い分けとしては水系流体にアクアタイトペースト、油系流体にオイルタイトペースト、両方に使用可能なのがナフロンペーストになります。