テフロンガスケットの特徴

テフロンガスケットの特徴

テフロンの材質的な特徴としては非粘着、耐熱性、耐寒性、滑り性、耐薬品性、絶縁性、耐候性の8つです。そんな特徴をもつ材質のテフロンガスケットを使用する場合は恐らく下記3つの条件のどれかに当てはまっているからだと思います。

○薬品が流れるラインのため耐薬品性が必要

○食品に関するラインのため食品衛生法に適合した製品が必要

○絶縁が必要

耐薬品性や絶縁の部分に関してはテフロンの特徴そのままです。

食品衛生法に関しては国内メーカーの製品(ニチアスやバルカーなど)であれば食品衛生法に適合している製品になるため食品に関するラインで使用されます。

ちなみに樹脂の食品衛生法は現在ポジティブリスト制への移行が進められています。テフロンも樹脂の為その関係で現在は食品衛生法適合の書類ではなくポジティブリストに通っていることの証明を求められるようになってきています。

気を付けなければならないのは下記2点になります。

〇ガスケット用途でテフロンを使用する際は圧力や施工時ガスケットにかかる面圧の影響で素材時の耐熱が260℃のところテフロン単体のガスケットだと耐熱温度が100℃まで低下してしまうこと。

〇施工時テフロンガスケットを締め付け面圧をかけ、施工後もテフロンガスケットに面圧が掛かり続ける状態が続く為、断続的にテフロンガスケットに負荷がかかり続けるのでクリープ現象(テフロンが変形する)が発生すること。

上記2点の対策の為にテフロン単体ではなくテフロンに充填剤を混ぜたガスケットもメーカー製品群にランナップされています。