ジョイントシートの厚みの選定に関して

ジョイントシートの厚みの選定に関して

主にガスケットとして販売されているジョイントシートの厚みは3t,2t,1.5tになります。

その中でも選択肢として多いのは3tもしくは1.5tになります。

推奨としては150A以下は1.5t、200A以上は3tというのが一つの目安になります。

薄いガスケット(1.5t)の良いところは厚いガスケットより薄いガスケットの方が施工時に面圧をかけた際の圧縮変形が少ないため、応力緩和による面圧強度の低下も小さくなるためガスケットがへたりにくくなるということと、変形量が少ないため許容締め付け面圧も厚いガスケットより高くなります。

また、シートガスケットでガスシールを行う場合は1.5t以下の内パッキン形状のガスケットの使用が推奨されています。

厚いガスケット(3t)のいいところは薄いガスケットに比べると面圧をかけた際の変形量が大きいため、フランジに馴染みやすく初期シール性は厚いガスケットの方がいいです。また、変形量が多いためフランジ面が荒れていたりフランジ面がうねっている場合にも厚いガスケットを使用した方が、フランジ面に合わせて変形しやすいので厚いガスケットの方がいいです。

上記より基本的なシートガスケットの選定としては1.5tの内パッキン形状のものを選定しておくのが無難なのですが、フランジの条件によっては3tのガスケットを選定することが推奨される形になります。