塩ビフランジに使用するガスケットの注意点。

塩ビフランジに使用するガスケットの推奨なのですが一般的なシートパッキン(ニチアスの1995など)ではなくゴムのガスケットを推奨することが多いです。

元々ガスケットがフランジをシールする際にはフランジとフランジの間にガスケットを入れて、フランジを締め付けることでフランジとガスケットの間を押し潰すことでシールができています。この押し潰すときにガスケットに対して適正な面圧を掛けることができないと施工不良で漏れの原因につながります。

金属フランジであればフランジ自体が頑丈なのでボルトでフランジを締める際、十分に力をかけて締め付けることができるのでシートガスケットやボルテックスなどに対して適正な面圧を掛けることが可能です。でも、塩ビフランジはフランジ自体が塩ビなのでシートガスケットやボルテックスに対して中々十分な面圧をかけるほど締め付けることが困難なので、塩ビ配管に使用するガスケット選定の際はシートガスケットに比べて適正面圧の低いゴム製のガスケットを勧めることが多いです。ゴム自体は材質の性質上10K以下の耐圧しかないのですが、そもそも塩ビ配管やフランジ自体があまり強度がないため高圧での使用があまり考えにくいので塩ビって聞いたらとりあえずゴムを勧めています。

材質の耐圧以上のサイズのフランジにパッキンとして使用する時の確認点

普段の仕事中でよくある問い合わせなのですが、ニチアスの#9007のパッキンで20Kサイズの物をくださいとか、材質がゴムなのに20Kサイズの物が欲しいなどといった問い合わせがあります。

このパッキンは製作すること自体は可能なのですが、材質の耐圧として10Kしかないのでこのまま製作してお客さんが実際使用して実際に圧力が20Kかかると中の流体がもれます。

なので、手間ですが実際にその圧力がパッキンを使用するそこの接続部にかかるのかの確認を必ず行うようにしています。

仕事を始めたころはお客さんが20K欲しいっていってるんだから実際の圧力も20Kかかるんでしょ、面倒だから他の材質のパッキン勧めたらいいやと思ってました。ただ、実際何度か確認とってみるとただフランジのサイズが20Kサイズなだけで実際は圧力が10Kかからない場合が結構あるので手間ですが確認をとってから材質選定をするようにしています。

ただ個人的には正直言うとパッキン自体は高いものではないけど漏れが出たりすると原因究明や保証だったりの話など出てきてかなり大変なことになるので、フランジサイズの耐圧のパッキンを単純に入れていきたいなと、安パイでいきたいななんて考えてしまいます。

テフロンパッキンってどんな時に使用するんだろう

パッキンの材質でも有名ないくつかの物のひとつにテフロンがあります。

テフロンの呼び名自体はデュポン社の商標登録なので、正確にはニチアスだとナフロン、バルカーだったらバルフロンという名称で呼ばれています。

テフロンの特徴としては、絶縁性、耐薬品性、非粘着性などがあります。

上記の特徴を活かして主に絶縁の必要なラインやジョイントシートでは対応できない流体が流れるラインに使用されます。

それに加えて、ニチアスの#9007やバルカーの#7010食品衛生法適合材質(食適)になるので食品を扱うようなラインでも使用されることがあります。

ただ、注意したほうがいいのはテフロンすべてが食適通っているのではないので注文の際は確認していただいた方がいいかもしれないです。

ちなみにテフロン自体の連続使用可能温度としては約260℃なのですがこれは面圧などがかからない状態でという前提の温度になります。パッキンとしてしようする場合、充填剤の入っていないテフロンのパッキンだとニチアス#9007もバルカー#7010も100℃までとなっています。

そういえば、始めの方に絶縁の必要のあるラインと書いたのですが、最近になってそもそもなんで絶縁が必要なのかって気になって調べてみたら通電することによって金属に錆が生じるので絶縁することが必要となってくるそうです。

仕事中に絶縁とか食品とか薬品とかっていう単語が出てきたらぼやっとテフロン系のパッキン入れておけばいいんじゃないかなーという感じで勧める方からしたら結構幅広く使用できて便利だなって思ってます。

テフロンクッションガスケットならテフロンのみのガスケット使った方が安いかも。

テフロンクッションガスケットって呼ばれる製品は、芯材を薄いテフロンで挟んだ製品です。

ニチアスの品番だと9010、バルカーの品番だと703の製品です。

https://www.nichias.co.jp/products/product/seal/gasket/ptfe_gasket05.htm (ニチアス9010のリンク)

http://www.valqua.co.jp/social/ (バルカーフッ素樹脂ガスケットのリンク)

製品の立ち位置としては、フッ素樹脂の絶縁性を持ちながらも、フッ素樹脂単体の製品に比べると中芯材を安価なものを使用することでコストメリットが出せるという製品です。ただ、製品によってはテフロンクッションガスケットの方が価格的にも高くなり、納期もかかることがあります。

ご注文の際に思っていたよりも納期もかかって、単価も高い場合はテフロンガスケットの場合の納期、単価を参考として問い合わせていただけると納期がハマったり、単価が安くなったりという事もありますので問い合わせをいれてみる価値もあるかもしれないです。

施工に関しても、テフロンクッションガスケットは中芯材とテフロンの複合品になるので施工の際にテフロンの皮が捲れたまま施工してしまい、漏れの原因になる場合もありますので、予算に余裕があるようであればテフロンガスケットを使用した方が個人的にはいいのかなと思います。

ガスケットペーストの使い分けってどう判断するんだろうって話。(ニチアス編)

ニチアスのガスケットペーストに‟9105アクアタイトペースト”と‟9106オイルタイトペースト”と‟9400ナフロンペースト”という製品があります。

基本的にはお客さんからこれ頂戴って言われた商品をそのまま売ってしまうのですが、たまにペーストって何種類かあるけど何が違うのって問い合わせがあります。

簡単な違いで言うと下記になります。

  • ‟9105アクアタイトペースト” →水系の流体を使用するラインに使用可能です。
  • ‟9106オイルタイトペースト” →油系の流体、溶剤などのラインに使用可能です。
  • ‟9400ナフロンペースト”→水系、油系流体どちらにも使用可能 。PTFE系ガスケットに関してペースト使用する際はナフロンペースト使用が最適です。

完全に使用可能流体によって商品名がつけられているっていう、かなり親切な商品名でした。

ちなみに、 ‟9105アクアタイトペースト”は主成分が油溶性バインダーで
‟9106オイルタイトペースト” は主成分が水溶性バインダーの使用する流体と対になるものが主成分になってます。

混ざらない相性の悪いもの同士も使い方次第で便利に利用できるんだなーと思わされる商品でした。

バルカーの6500と6500ACって何が違うのさ。

今いる会社はニチアス製品メインで扱っているので、正直バルカーさんやピラーさんの商品ってあんまり詳しくないんですよ。

まー、ニチアス製品に関してもまだまだなのですが。

その詳しくない中でもバルカーのジョイントシートの6500とニチアスのジョイントシートの1995が相当品ってことはよく問い合わせがあるので知っているんです。でも、バルカーって6500と6500ACってのがあるんです。

これってACつくと何が違うのって話なんです。

ちなみにお客さんに聞かれてそういえばそんなのあったな、確認してきますで逃げてしまいました。

それで確認したんです。

そしたら、簡単にいうと使用するフランジによって使用6500か6500ACかを使い分けると。

基本的に鉄のフランジだったら6500、ステンレスだったら6500ACだそうです。

理由は6500に含まれる塩素系化合物がステンレスと反応してステンレスを腐食してしまうので、塩素系化合物を低減した6500ACをステンレスフランジに対しては使用すると。

じゃあって話で、ニチアスで6500ACに相当するものってなんだろうと。それは、1995でした。

細かい所までは不明ですが、1995は可溶性ハロゲンが少ないのでステンレスフランジに対して腐食を起こさないそうです。

なので、6500って来たら無印でもACでも1995で代替え可能だってわかったのでお客さんにどうですかって、どやって説明をしましたと。

テフロンクッションのフェルト入りってなんで必要なの。

 テフロンクッションってのはニチアス製品で言うところのT#9010っていうシリーズの商品群の物になります。




イメージとしては上記のようなものになります。

基本記号によって形状変わるのですが、一番基本の形は中芯材にT#1995でテフロンの外皮の形も基本のAタイプってのが現状流通量が多いです。

この商品はテフロン単体製品に比べると安価なのにも関わらずテフロンの特性である電気絶縁性、耐薬品性があるため重宝されています。

なので、私が働いている会社でもかなりの量この製品動きます。

それで、このテフロンクッション、中芯材とテフロン外皮の間にフェルトが挟んであるタイプがあるんです。

正直ほとんど扱わないのですが、存在するってことは何か特別な用途があるんじゃないかと調べてみました。

そしたら、特には無かったです。

しいていえば、中芯材に比べるとフェルトの方が柔らかいのでフランジへの馴染みがよくなるのでフランジとパッキンとの間に隙間がうまれづらい位なものでした。

そして、フェルトを入れることのデメリットも一応あり、フェルトが布なので水にぬれるとフェルトにへたりが発生してしまい、それによってガスケットの面圧が低下して漏れが発生する場合もあるので、ぬれる可能性のある箇所にはフェルト入りは使用しない方がよさそうです。

ということで、基本的には私のからテフロンクッションのフェルト入りを積極的には勧めないなーって話でした。

マンホールガスケットってなによって話。

入社してから今まででそれって名前と用途違くないと思ったガスケットのNO1が「マンホールガスケット」です。

初めて問い合わせをいただいたときに、マンホールってつくからてっきり下水道の入口のあのマンホールの蓋なんかに使用するもんだとおもい、たぶんOリングあたりだろうなと思い、客先から出てきた品番がニチアスさんのT#1374(ニチアスHP)でした。

そして、圧力レーティングと口径を告げられました。え、フランジに使うものなの?それでなんでマンホールガスケットなんだってそう思いました。

基本的には排気ガスなどの高温度帯のマンホールにも使用するってことでマンホールガスケットっていうんだろうと勝手に解釈をしています。

 

それで、このマンホールガスケット、織布にゴムなどを塗布したものなので締め付け面圧を取れないところに使用が可能です。というより、高い締め付け面圧をかけても、元が織布なので密封シールすることはできないです。

なので、多少の漏れが許容される箇所に使用するような形になります。

スペックとしてはニチアスさんでも何種類か出ているので、用途によって使い分けるような感じになります。それと、会社によって考え方あるのかもしれないですが、多少の漏れの許される場所への使用であっても、ガスケットとして使用する以上は漏れない方がいいという事なので、ガスケットのスペックの最高使用可能温度が現場の最高使用温度と同じときは何かあるといけないので一応そのワンランク上のスペックの材質の物を勧めるようにしています。

上水で使用できるパッキンは何だろう。

上水で使用できるパッキンってどれですか?

そんな問い合わせ少なからずをいただきます。

 

始めになんですけど、そもそも上水って何よって話からなのですが。

簡単にいえば飲料水に使用する為の設備や水道のことを指しています。なので、上水用のパッキンってことは基本的には人の体に入ることを前提としてパッキンの選定もしないと駄目です。

そして、もう一点水道水には塩素処理を施されていることからわかるように、ただ水が通るというよりは、正確に言えば薬品入りの水が通るってイメージになります。

 

それで結局何の材質のパッキンを使用するのって話なのですが、常温の水が通るってことなので比較的安価なゴムが選ばれることが多いです。そのゴムも何でもいいかというとそうではなくて、日本水道協会認定の水道に使用していいよってゴムを使用します。この認定されてるものを略して水協認定品っていう事が多いです。

じゃあ日本水道協会って何よって話なのですが。ざっくり言えば水道に関わる調査とかそんなことをしている社団法人さんです。

一応下記にホームページの概要貼っておきます。

日本水道協会

公益社団法人日本水道協会は、水道の普及とその健全な発達を図るための諸事業を行うことによって、公衆衛生の増進に寄与することを目的として、昭和7年5月12日に設立された公益法人です。
水道は、国民生活や産業経済活動に欠くことのできないライフラインとしての使命を果たすため、地震や渇水にも強い高水準な施設整備を推進し、安全で安定した給水サービスはもとより、高品質な水道水の供給に努めております。

  本協会は、水道事業の経営や水道の技術及び水質問題について調査研究を行う他、水道用品の検査及び給水器具の品質認証を行い、また、国に対して水道に関する請願・建議を行うことによって、全国の水道事業者の諸問題解決を支援し、国民の皆様が将来にわたって安全で安定した水道を利用できるよう、積極的に活動しております。

それか、ゴムに比べるとシールする際に締め付けの圧力が必要になりますが、食品衛生法適合(食適)を通っているテフロン素材ですかね。

上記以外でもスペック的には使用可のなもの、ぶっちゃけ1995だって条件的には使用可のなのですが、水協認定品の証明書や食品衛生法に適合しているという証明書がとれないので何かあった時に何でこんなもの入れてるんですかって話になるので、適合したものを選定するようにしています。

蒸気用ガスケットのジョイントシート

蒸気用で使用できるジョイントシートはニチアス製品だと下記2製品になります。

クリンシル® スーパーの画像

https://www.nichias.co.jp/gasketnavi/gasket/detail.html?id=1993

クリンシル® トップの画像

https://www.nichias.co.jp/gasketnavi/gasket/detail.html?id=1120

(ニチアス(株)HPより)

どちらも1995よりも高温帯で使用できるジョイントシートです。

もともと1993が製品として出て、その後上位互換の1120出たような形になります。

なので、1993を入れられているラインであれば、1120を入れても問題なく使用可能です。というよりかは、1120入れてもらえた方が性能が上なので安心です。

 

温度帯のざっくりの目安としては1120であれば、水系の流体でしたら圧力20K以下にて約200℃以下で考えていれば問題なく使用可能です。

働きながら思うのは、折角上位互換作ったんだから1993辞めちゃえばいいのにってそんな感じです。