ガスケットで使用されるゴム材質の違い

ガスケットで使用されるゴム材質の違い

ゴムのガスケットでいいからお願いね。

そんな感じでお客さんから注文があるのですが、ゴムにも材質があって、それぞれ特徴も異なるから何ゴムかわからないとどのガスケット納品したらいいのかわからないんだよな。。。。

私も今の会社に入るまでゴムはゴムでしょとしか思ってなかったので、ゴムに対する認識なんて正直そんなもんだよなと思います。

ゴム材は色々あるのですがガスケットで使用されて登場回数が多いのは下記4種になります。

〇天然ゴム(NR)

いちばん安価なゴムです。こんな箇所おすすめとかは特にないです。

安くてなんでもいいという要望があれば天然ゴムという感じです。

〇ニトリルゴム(NBRゴム)

耐油性が売りの合成ゴムです。なので流体が油の箇所でおすすめです。

ただ、耐候性があまりよくないという欠点があるので屋外配管などの直射日光があたる箇所などでは使用しない方がいいです。

一応耐候性を付与した耐候性NBRという製品もあるので耐候性に不安があればこちらを使用してもらえるといいと思います。

〇クロロプレンゴム(CRゴム)

平凡、そんな合成ゴムです。

耐熱性、耐候性、耐油性、耐薬品性どれも突出した数値がないためゴムなら何でもいいけど天然ゴムだと不安だなという場合にいいと思います。

ちなみに先に出てきた耐候性NBRはNBRゴムとCRゴムの両方の特性を持っているため便利です。

〇EPDMゴム

耐候性、耐薬品性に優れている合成ゴムです。

屋外配管や耐薬品性が求められる箇所で使用されます。

ただ、耐油性はよくないため注意が必要になります。

〇フッ素ゴム(FKMゴム)

耐熱性、耐油性、耐薬品性に優れている合成ゴムです。

ゴムの中で一番厳しい条件の箇所で使用されています。

ただ、ゴムのガスケットは比較的安価ですがFKMゴムに関しては高価です。

FKMの案件があると嬉しい、そんなゴムです。

上記以外のゴム材質もあるのですが私がそんなに扱わない為正直あまり印象にないんですよね。。。