ジョイントシートでメーカー規格のガスケット厚み以上のパッキンって存在するの?

ジョイントシートで製作するガスケットの場合メーカーの規格サイズ以上の物は基本的には製作ができません。単純に材料の規格が存在しないので製作できなって話なんですけど。

それでも中には今使用しているフランジを開けてみたら厚みが5tくらいのニチアスのジョイントシートのT#1995がでてきてそれと同じものという事でお客さんから注文くるときがあります。

初めて聞いたときはそもそも材料の規格がないんだから作れるわけないじゃんって思っていたのですが、頭が固かったですね。単純に2tと3tを接着剤なりで貼り合わせて製作するんです。

聞いたときには確かにそれで製作することできるなーって納得しました。

ただ製作することは可能なのですが貼り合わせや重ねて使用すること自体メーカーの非推奨の使用方法になるのでなにかあってもメーカーの保証が受けることができないのと、ガスケット自体組み合わせて使用することで面圧が適切にかからなかったり、ガスケットとガスケットが接している面が滑ったり割れたりする場合などもあるため製作する場合はノークレームで何があっても全く保証ができない前提での製作になります。

なので、正直現行でメーカー規格以上の厚みのガスケットが出てきた場合でも面間などが何とかなるようであればメーカー規格内の厚みでのガスケット製作を提案するようにしています。

ボルテックスの基本形ってだけだと選定できないって話

ボルテックスの品番でT#1804~始まる基本形と呼ばれる製品があります。

ざっくり言うと内輪も外輪もなく真ん中のシール部分であるフィラーのみの製品になります。

他の内外輪付きや外輪付きのボルテックスパッキンの場合であれば圧力と口径と材質がわかれば選定可能なのですがこの基本形に関してはそれだけだと選定ができません。

じゃあそれ以外上記以外に何がわかれば選定可能かというと、使用するフランジの形がはめ込み型か溝形のどちらなのかという情報が必要になります。

2つのフランジの違いは文字の通り溝形が決まった溝に内径外形がハマるようなタイプで、はめ込み型はフランジの上下が外形のみ凹凸の関係になっているのでそこの外形にそってはめ込んでいくタイプになります。

フランジがJIS規格で溝のサイズなりが決まっているのでそこにきちんと嵌るようにボルッテクスの寸法もそれぞれ用意されているためフランジの形も必要となります。

ガスケットの使用期間の設定ってあるの?

ガスケット特にジョイントシートのガスケットに関して使用期間だったりは設定されているのかという問い合わせがたまにあります。

カタログにざっくりとこれ以上の圧力、温度で使用する場合はこれくらいの期間で交換してくださいという目安があります。

それより細かい使用期間の設定はあるのですが使用している環境や使用方法によって大きく異なってくるので使用期間の目安がこれくらいだから今漏れが発生するのはガスケットのせいだという認識をうまないために、あえてお客様に使用期間の設定はされてないですが、カタログ上これくらいの圧力、温度で使用する場合はこれくらいの試用期間で交換することが推奨されていますくらいに伝えるにとどめています。

特にゴムなどは少し締め付け面圧をかけすぎたりしただけでも比較的亀裂が入りやすかったりするので、それで何度かゴムがすぐダメになったという話もありました。なので使用期間よりも使用方法だったり使用環境だったりがガスケットにとっては重要なんだなとその時実感しました。

うず巻きガスケット(ボルテックス)の材質の決め方。

お客様からボルテックスパッキンくださいとだけ問い合わせをいただくことがあります。ただ、ボルテックスパッキンってシートパッキンに比べて材質の組み合わせが多数あります。なので基本的にどの辺を押さえておけば選定できるのかって所を書いていこうと思います。

基本的にはシートパッキンと同じで温度、圧力、流体、形状を確認していただければいいのですがこれに加えてボルテックスパッキンの場合は使用するフランジの材質の情報が必要になります。

このフランジの材質はなんで必要かというと金属は異種金属の組み合わせで使用してしまうと電位差で金属に錆が生じてしまう可能性があります。なので、ボルテックスの基本形は別として内輪、外輪の金属材質はフランジと同材質にしないといけません。仮にフランジ、ボルテックスで異種金属で施工してしまったとしても金属に錆が生じるまでにはかなりの時間が必要なのですぐに漏れが生じることはないのですが、ボルテックスを使用するラインは基本的にはメンテナンスフリーで施工したら取り壊しまで使い続ける物や、比較的高圧のラインでの使用になるのでシートパッキンのラインに比べると取り換えしづらい場合が多いと思われるので可能な限り情報を引いてフランジと同材質の物を納品していきたいものです。

因みにボルテックス、ボルテックスって連呼していますがこれはニチアスのうず巻きガスケットの名称でバルカーだったらバルカタイト、ピラーは調べたのですがあまり固有の名称が出てこなかったのでよくわかりませんが各社名称を付けています。ただ理由はわかりませんがうず巻きガスケットに関しては他社製品に関してもボルテックスで問い合わせをいただくことが多いです。何でだろう。

塩ビフランジに使用するガスケットの注意点。

塩ビフランジに使用するガスケットの推奨なのですが一般的なシートパッキン(ニチアスの1995など)ではなくゴムのガスケットを推奨することが多いです。

元々ガスケットがフランジをシールする際にはフランジとフランジの間にガスケットを入れて、フランジを締め付けることでフランジとガスケットの間を押し潰すことでシールができています。この押し潰すときにガスケットに対して適正な面圧を掛けることができないと施工不良で漏れの原因につながります。

金属フランジであればフランジ自体が頑丈なのでボルトでフランジを締める際、十分に力をかけて締め付けることができるのでシートガスケットやボルテックスなどに対して適正な面圧を掛けることが可能です。でも、塩ビフランジはフランジ自体が塩ビなのでシートガスケットやボルテックスに対して中々十分な面圧をかけるほど締め付けることが困難なので、塩ビ配管に使用するガスケット選定の際はシートガスケットに比べて適正面圧の低いゴム製のガスケットを勧めることが多いです。ゴム自体は材質の性質上10K以下の耐圧しかないのですが、そもそも塩ビ配管やフランジ自体があまり強度がないため高圧での使用があまり考えにくいので塩ビって聞いたらとりあえずゴムを勧めています。

材質の耐圧以上のサイズのフランジにパッキンとして使用する時の確認点

普段の仕事中でよくある問い合わせなのですが、ニチアスの#9007のパッキンで20Kサイズの物をくださいとか、材質がゴムなのに20Kサイズの物が欲しいなどといった問い合わせがあります。

このパッキンは製作すること自体は可能なのですが、材質の耐圧として10Kしかないのでこのまま製作してお客さんが実際使用して実際に圧力が20Kかかると中の流体がもれます。

なので、手間ですが実際にその圧力がパッキンを使用するそこの接続部にかかるのかの確認を必ず行うようにしています。

仕事を始めたころはお客さんが20K欲しいっていってるんだから実際の圧力も20Kかかるんでしょ、面倒だから他の材質のパッキン勧めたらいいやと思ってました。ただ、実際何度か確認とってみるとただフランジのサイズが20Kサイズなだけで実際は圧力が10Kかからない場合が結構あるので手間ですが確認をとってから材質選定をするようにしています。

ただ個人的には正直言うとパッキン自体は高いものではないけど漏れが出たりすると原因究明や保証だったりの話など出てきてかなり大変なことになるので、フランジサイズの耐圧のパッキンを単純に入れていきたいなと、安パイでいきたいななんて考えてしまいます。

テフロンパッキンってどんな時に使用するんだろう

パッキンの材質でも有名ないくつかの物のひとつにテフロンがあります。

テフロンの呼び名自体はデュポン社の商標登録なので、正確にはニチアスだとナフロン、バルカーだったらバルフロンという名称で呼ばれています。

テフロンの特徴としては、絶縁性、耐薬品性、非粘着性などがあります。

上記の特徴を活かして主に絶縁の必要なラインやジョイントシートでは対応できない流体が流れるラインに使用されます。

それに加えて、ニチアスの#9007やバルカーの#7010食品衛生法適合材質(食適)になるので食品を扱うようなラインでも使用されることがあります。

ただ、注意したほうがいいのはテフロンすべてが食適通っているのではないので注文の際は確認していただいた方がいいかもしれないです。

ちなみにテフロン自体の連続使用可能温度としては約260℃なのですがこれは面圧などがかからない状態でという前提の温度になります。パッキンとしてしようする場合、充填剤の入っていないテフロンのパッキンだとニチアス#9007もバルカー#7010も100℃までとなっています。

そういえば、始めの方に絶縁の必要のあるラインと書いたのですが、最近になってそもそもなんで絶縁が必要なのかって気になって調べてみたら通電することによって金属に錆が生じるので絶縁することが必要となってくるそうです。

仕事中に絶縁とか食品とか薬品とかっていう単語が出てきたらぼやっとテフロン系のパッキン入れておけばいいんじゃないかなーという感じで勧める方からしたら結構幅広く使用できて便利だなって思ってます。

テフロンクッションガスケットならテフロンのみのガスケット使った方が安いかも。

テフロンクッションガスケットって呼ばれる製品は、芯材を薄いテフロンで挟んだ製品です。

ニチアスの品番だと9010、バルカーの品番だと703の製品です。

https://www.nichias.co.jp/products/product/seal/gasket/ptfe_gasket05.htm (ニチアス9010のリンク)

http://www.valqua.co.jp/social/ (バルカーフッ素樹脂ガスケットのリンク)

製品の立ち位置としては、フッ素樹脂の絶縁性を持ちながらも、フッ素樹脂単体の製品に比べると中芯材を安価なものを使用することでコストメリットが出せるという製品です。ただ、製品によってはテフロンクッションガスケットの方が価格的にも高くなり、納期もかかることがあります。

ご注文の際に思っていたよりも納期もかかって、単価も高い場合はテフロンガスケットの場合の納期、単価を参考として問い合わせていただけると納期がハマったり、単価が安くなったりという事もありますので問い合わせをいれてみる価値もあるかもしれないです。

施工に関しても、テフロンクッションガスケットは中芯材とテフロンの複合品になるので施工の際にテフロンの皮が捲れたまま施工してしまい、漏れの原因になる場合もありますので、予算に余裕があるようであればテフロンガスケットを使用した方が個人的にはいいのかなと思います。

ガスケットペーストの使い分けってどう判断するんだろうって話。(ニチアス編)

ニチアスのガスケットペーストに‟9105アクアタイトペースト”と‟9106オイルタイトペースト”と‟9400ナフロンペースト”という製品があります。

基本的にはお客さんからこれ頂戴って言われた商品をそのまま売ってしまうのですが、たまにペーストって何種類かあるけど何が違うのって問い合わせがあります。

簡単な違いで言うと下記になります。

  • ‟9105アクアタイトペースト” →水系の流体を使用するラインに使用可能です。
  • ‟9106オイルタイトペースト” →油系の流体、溶剤などのラインに使用可能です。
  • ‟9400ナフロンペースト”→水系、油系流体どちらにも使用可能 。PTFE系ガスケットに関してペースト使用する際はナフロンペースト使用が最適です。

完全に使用可能流体によって商品名がつけられているっていう、かなり親切な商品名でした。

ちなみに、 ‟9105アクアタイトペースト”は主成分が油溶性バインダーで
‟9106オイルタイトペースト” は主成分が水溶性バインダーの使用する流体と対になるものが主成分になってます。

混ざらない相性の悪いもの同士も使い方次第で便利に利用できるんだなーと思わされる商品でした。

バルカーの6500と6500ACって何が違うのさ。

今いる会社はニチアス製品メインで扱っているので、正直バルカーさんやピラーさんの商品ってあんまり詳しくないんですよ。

まー、ニチアス製品に関してもまだまだなのですが。

その詳しくない中でもバルカーのジョイントシートの6500とニチアスのジョイントシートの1995が相当品ってことはよく問い合わせがあるので知っているんです。でも、バルカーって6500と6500ACってのがあるんです。

これってACつくと何が違うのって話なんです。

ちなみにお客さんに聞かれてそういえばそんなのあったな、確認してきますで逃げてしまいました。

それで確認したんです。

そしたら、簡単にいうと使用するフランジによって使用6500か6500ACかを使い分けると。

基本的に鉄のフランジだったら6500、ステンレスだったら6500ACだそうです。

理由は6500に含まれる塩素系化合物がステンレスと反応してステンレスを腐食してしまうので、塩素系化合物を低減した6500ACをステンレスフランジに対しては使用すると。

じゃあって話で、ニチアスで6500ACに相当するものってなんだろうと。それは、1995でした。

細かい所までは不明ですが、1995は可溶性ハロゲンが少ないのでステンレスフランジに対して腐食を起こさないそうです。

なので、6500って来たら無印でもACでも1995で代替え可能だってわかったのでお客さんにどうですかって、どやって説明をしましたと。